それは、ジュリアスーパーの故障が原因でした。
当然その頃は普通の会社員で、車屋さんではありませんでした。
何度修理を依頼してもエンジンの調子が上がらず、
ついにはロメオが嫌になって来ていました。
その頃は、大阪でアルファロメオにすれ違う事すら殆ど無かった時代です。
別にアルファロメオに拘らなくても、もっと楽しい車があるに違いないと、
そこまで思って乗り換える気になってました。
箕面の山に上がり、このジュリアスーパーを崖から落とし、
ドンガラガッシャーン!、ボカーン!、バリバリバリー!、、、
みたいに爆発させてやれば、どんなにスッキリする事だろうと思ってました。(笑)
当時会社で乗っていた看板車(カローラのバンだったか)の調子が良く、
ウサ晴らしに箕面に上がり、溜まったストレスを発散させておりました。
しかし怒りは頂点に達し、看板車で箕面を駆け下り
そのままワー○ドモーター箕面まで行きました。
オレ「相変わらず調子悪いんやんけ。オレのクルマやぁ。早よ治してぇやぁ。」
メカ 「ロメオはそんなモンじゃて、オマエは細か過ぎるんじゃ。」
オレ「ほな何でオレのツレのケンメリは、フルチューンやのに調子エエねんな。」
メカ 「オマエのはカムとかキャブとか替えとるじゃろーが。」
オレ「せやしツレのも替えてるがな!、オッサンがアカンのんとちゃうんか。」
メカ 「何を言うとるんじゃ!、ワシのどこが悪いんじゃ!、ちゃんとやっとるがな!」
オレ「ほな何で調子悪いねんな。音悪いし全然キレイに回らへんがな。」
メカ 「オマエのはエンジン開けてみなアカンのじゃ。オーバーホールせなアカンのじゃ」
オレ「何で早よそれ言わへんねん!、で、ゼニはなんぼ掛かるんよ。」
メカ 「そんなん、開けてみな分からんじゃろーが。」
これじゃ話にならんと思ったオレは、事務所に入って行き、社長達に説教し始めた。
オレは車のエンジンの事は全く分からんが、O/Hが必要だとは素直に信じられなかった。
絶対エンジンは悪くない。キャブとかタイミングとか、つまらん部品がダメなだけだ。
カムを替えてからの調子が悪すぎるし、キャブ替えてもっと悪くなった。
お金掛ければ掛ける程、メチャメチャな調子になって来てる。
オレ「とにかく、徹底的に治してもらうからな。覚悟しときや。」
社長「おおおお、厳しいのぉ〜、、、ホホホ、、、」
オレ「治るまで全員帰らせへんからな。逃げるなよ。」
社長「お金掛けんと治そうとすんな。エンジンが悪いんやろ。きっと。」
オレ「それはその日にハッキリするやろ。絶対すぐに治るハズやけどな。」
社長「オマエは厳しいヤツやのぉ、、ホホホ、、ワシ、怖いわ。」
オレ「金掛かるんやったら金掛かるで、ちゃんと払うし治してもらうで。」
ここまで徹底的に言わなければ、このオッサン達には通じない。
以前からそう感じていたオレは、この期とばかりにオッサン達を攻撃した。(笑)
ロメオは悪くない、このオッサン達が悪いのだ!
折角大好きになった車と、こんなオッサン達のお陰でお別れするなんて、、、
そんな思いで一杯でした。
そして、修理当日。
予想通り、社長の姿は無く(爆)、専務も忙しいとか言って逃げて行った。(笑)
他の人も、「もうエエカゲンにして帰りや〜。ほなお先〜♪」と帰って行った。
オレの車は、キャブ、デスビ、電ポン、リレーと点検を終え、調整も終え、
残すはバルブタイミングのみとなっていた。
結局オレ様の担当メカの酒井のオッサンとオレだけが残り、
オレが電気を照らしたり、工具を取って来たり、、オイルで汚した部分を拭いたり、
色々やってみて、ようやくエンジンを掛ける時が来た。。。
酒井「ホレ!、調子良うなったやろーが!!」
オレ「めちゃエエがな!、ちょっと乗って来てええか!」
試乗した時、この車ってこんなに速かったんか!と正直驚いた。
もう最高に気分がイイ!、やっぱ乗り換えんでヨカッタ!!
下も上も調子がイイ!、、もう最高やんけーーー!!
と感動しながら店に帰ると、酒井のオッサンが「どーだ!マイッタか!」
とばかりに仁王立ちして待っていた。
酒井「最高じゃろーが!、ワシが本気出したらこんなモンじゃ!」
オレ「イヤ、もう最高やったわ。早よ乗っといで、最高やし!」
酒井「乗らんでも分かるんじゃ、最高じゃろーが!」
オレ「良かったわ。。やっと治ったわ。。ほんまありがとう、酒井さん!・・・ん?」
ちょっと待て、良く考えたらここまで感謝せんでも・・・、、
まぁ、めでたいからエエか!(笑)
あれから16年経った今、ふと思い返す。
あの事件が無かったら、あの時オレがキレ無かったとしたら、
きっとオレはロメオを売り飛ばし、他の車に乗り換えていただろう。
そして当然、ここ(ヴェルディ)にはいないだろうと。
ハッキリ言って良かったのか悪かったのかは分からないが、
あの時、我慢して何も言わず終いだったら、今、ロメオには乗っていない。
もしかして、あの瞬間、僕の人生が決まってしまったのかも知れない。
メカの酒井さんとも、その後はすごく親密になり、
何でも言い合える仲になっていった。
今まではお互い遠慮して言えなかった事も、平気で言い合えた。
その事件の1年後、僕はその店(ワー○ドモーター箕面)に勤め出す事になる。
車が本当に好きならば、やはり絶好調で乗っていたい。
誰も我慢して乗りたい人はいないはずです。
僕等が「この車はこんなモンやて」と万が一言った場合、
僕が以前したように、徹底的に抵抗して下さいね。(笑)
今はショップが沢山あります。
でもショップを変えても解決したとは言えません。
ある店で言えない事は、どの店でも言えません。
変える場合は人として変わる必要もあります。
でも1番良いのは、正直に素直に言う事だと思います。
そうした方が、あなたにとってもロメオにとっても、1番良い解決法だと思います。 |